患者が熱中症にかからないために看護師がしている予防策とは

入院中の患者は室内にいる時間が多く、熱中症のおそれはないと思われがちです。しかし室内での熱中症は十分起こりえます。患者の熱中症予防のために、看護師はどのような予防策を講じているのでしょうか。

まずこまめな水分補給の促進です。人間は汗をかかずとも、皮膚からの水分蒸発や呼吸によって水分をなくしていきます。たとえベッドから動かない一日であっても、身体が水分不足に陥ることはあり得るのです。患者が水分不足にならないように、こまめな水分補給を促す看護師は少なくありません。

次に室温を過ごしやすい温度に保つことです。
病院によっては日の当たりの良い病室を多く持っている病院もあります。日の当たりが良いと室内の温度が上昇してしまうので、入室している患者は熱中症の危険に晒されます。危険な状態になるのを避けるために、エアコンの温度を少し低めに設定したり、カーテンをしっかり閉めたりなどして、室内の温度を調整することができます。

最後に睡眠の管理です。
健康を維持するために、睡眠を取ることは非常に重要です。そして熱中症予防にも大事なのです。睡眠不足だと体温調節機能が低下することが判明しています。体温調節機能が正常でないと、体温の急激な上昇などがおこる場合があり、熱中症につながる可能性もあります。看護師は熱中症のリスクにすぐ気付けるように患者の睡眠時の様子を観察したり、問診で睡眠時間を聞いたりしているのです。

室内にいても気を抜けない熱中症に備えて、看護師の熱中症予防策をみなさんも実践してみてくださいね。